読み聞かせ

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 読み聞かせ



読み聞かせって、難しいと思いますか?
基本は子どもと絵本を楽しむ心ですよ。
子どもたちとの素敵な絵本の時間を、
ぜひ楽しんでくださいね。
     
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ytnmyt-myt-mama@cnc.jp

 一番下の息子が小学生になったので、小学校のPTAでつくって
いる「読み聞かせサークル」に入りました。
(最近では「ふれあいおはなしサークル」と名称を変更しましたが)

 我が家では、私もパパも子どもたちも本が大好きで、家中が静か
なときはたいてい全員がそれぞれの本を読んでいます。小学五年生
になった長男は、今ではハリーポッターシリーズやバーティミアス
やダレンシャン、がばいばあちゃん、そのほかたいていの読み物は
一人で読破します。

 二年生になった娘も振り仮名が振ってあれば、本の厚みや絵が
あるかどうかではなくて、読みたい物語かどうかで本を選ぶよう
になりました。
 末っ子ちゃんはまだまだ絵がたくさんある本を選ぶことが多い
ですが、それでも立派に一人で読書をしています。

 こんな話をお友だちにすると、どうしてお宅のお子さんはそんなに
本が読めるの?どうしたら本好きになるの??とよく聞かれます。
でも我が家ではほんとに自然な流れで今に至っているわけで、あえて
意識して本を読みなさい〜といったことなどありませんでした。

 ただホントに赤ちゃんの頃から、毎晩どんな少ない時間でもいい
から、読み聞かせをしてあげていました。それこそ最初は色の
ついた言葉なんてないような赤ちゃん絵本でした。
それを眺めながら「ぶぶーいたね〜、わんわんいるね〜」と他愛の
ない会話を楽しみつつ、いつかすやすや眠りにつくまで読んであげる
というのが日課でした。
 
 こんなふうにいうと、まったくもって理想のお母さん、って感じ
ですが・・・今思い出してもほんとに子供に「ごめんなさい!」と
謝りたくなるような失態もたくさんありましたよ〜。

 ホントに眠くて眠くて、つらいときに、「まま読んで〜」
「ねんねしよ〜」と言われて、仕方なく嫌々布団に横になり
・・・頭の中は片付いていない台所やら、たたんでいない洗濯物の
山やら。

なかなか本を選べない小さい我が子にむかって「早くしてよ!」
と怒鳴るような怖い声で言ってしまったり・・・
一生懸命選んできた本を「え〜これなの!」と非難めいて言って
しまったり・・・
あげくのはてには、ものすごくイライラした声で早口で、嫌々やっ
てますって態度で読んでしまったり・・・さらには読みながら寝て
しまい「ママ読んで」と起こされると「うるさい!」と怒って
しまったり・・・・・ああもう〜思い出すだけで、あの頃の子ども
たちに土下座して謝りたい・・・・・

 ほんと赤面、冷や汗、自己嫌悪です。

 こんな嫌な体験も自分の中では反面教師〜だといいなあと思い
つつ・・・まあ、毎日毎日そうやって接していたわけではないし、
子どもたちは本が大好きになってくれているし、ま!よしとしま
しょう!って・・・こういう割り切りの速さやポシティブな気持ち
は大切ですよね(汗)

                            
 さてさて、読み聞かせですが・・・基本的にはどんなに大きく
なっても、字が読めるようになっても子供が望む間は親が声に
出して本を読んであげる、お話の世界を伝えてあげることがとても
大切だと思います。特に、絵本というものは知識や道徳教育をする
ための手段ではなくて、単純に絵が素晴らしい・おはなしがおもし
ろいといった、子供が大好きな要素がたくさんあふれているものが
いいと思います。

 子供に本を読んであげると、お母さんの声あるいは保育者の声、
本を読んでくれる人の声を通して物語と一緒にたくさんのすばらし
いものが子供の中に流れ込んでいくようです。
 活字を音声に変えるということは、読み手の物語の理解や解釈や
味わい方などが表れてくると言うことです。読み聞かせを受ける
子供は、物語と一緒に読み手の持つ、文学を味わい楽しむ能力を
いっしょに吸収できるというすばらしいメリットがあります。

 このプラスアルファというべきものは、読み手によってもちろん
おおいに違ってきますが、すぐれた読み手によって読まれた物語が
目で文字を追って読むのとは違ったおもしろさがあり、活字から
引き出せなかった味わいを教えてくれるのです。

 子どもたちは誰かに本を読んでもらうのがとても大好きです。
それが大好きなお母さんならなおさら、おひざにのって温かい体温
を感じながら息づかいを感じながら読んでもらえる体験は、子供の心
に安心感としあわせな気持ちをたくさんもたらしてくれるでしょう。

 また大勢の子どもたちと一緒に読み聞かせをしてもらうことも、
とても素晴らしい体験です。
 みんなと一緒に同じ物語を味わえる、同じ空間でドキドキ感や
安堵感を味わえるのはとても素敵ですね。読み手の声を通して、物語
と一緒に子供の心に流れ込んだすてきなものが、子どもたちの本を
読む楽しみを、いっそう深く大きなものにしてくれることでしょう。

                     
 では、どうやって読んだらいいのかしら? いたって簡単です。
すなおに、飾り気なく、心を込めてよんであげること、これが大切
です。もちろん大勢の子どもたちに対して読むときには、ちょっと
したコツやルールのようなものがないわけではありませんが、基本
的には心を込めて物語を楽しみながら語ってやるということです。
 
うまい下手ではなく、上手に読もうとすることではなく、心で物語
を楽しみながら読めばいいのです。舞台俳優やアナウンサーでは
ありませんから、声色を変えて登場人物をわけたり、大げさな
言い回しをする必要はまったくないのです。

 子どもたちにその絵本の世界を素直に伝え、絵本を楽しんでもら
えればいいのですから、読み手が前に出る必要はないんです。
そしてできたら、ゆっくりと間を楽しんで、はっきりとした口調で
聞きやすいように読んであげるのが理想ですね。

 まったくのNGは、本を読みながらまるでお勉強のように質問
をすること。
「小さいアヒルの男のこがいました。何匹いる?どこにいる?」
などなど〜これではお話が楽しめません。お話はお勉強ではないの
です。心で楽しむものなのですから。

 それからもうひとつ、読んですぐに感想を聞かないことです。
読み終って心の中で思いをめぐらせたり、素直に感じている状態は
とても大切な時間です。それを「どうだった??おもしろい?」
など感想をもとめられると、けなげな子供は一生懸命感じたことを
言葉に置き換えようと頭を使います。でも頭を一生懸命使っていると
せっかく心がたくさん感じてものたちがぽろぽろと消えてなくなって
しまうんです。大人だって経験ありますよね。素晴らしい映画を
見終わって、涙を浮かべながらなんともいえない空気を楽しんで
いるときに、横から聞きたくもないうんちくを述べられたら誰だっ
て興ざめです。子供だって一緒です。心で感じている時間を大切に
してあげてください。

 では読み聞かせに向く本っていったいどんな本なんでしょう?
 これは一応の通説があり、図書館などの読み聞かせ講座やお勉強
会でも当然のように取り上げられていますが・・・一応ご紹介しま
すが、私自身はあまり喜んで賛成しているわけではありません。

  それは、満二十五歳以上の絵本を選ぶということです。確かに
長い時間を経てもなお、子どもたちに愛されてきた本は、もちろん
魅力的だからこそ長い年月を何度も再版を重ねて生き残ってきたの
でしょう。それは素直に認めますが・・・

でも最近の本だってとても素晴らしいものがたくさんあるし、古い
からいいってわけではないような気もします。
時代や考え方がずれてきてしまっているものもあるし、今の子ども
たちには受け入れられるのかな〜と疑問に思う本もありますよね。

 だから、私はあえて年代ではなくて自分の感性を信じて選んだら
いいと思います。たんにこの絵が好き、だけでもいいじゃないです
か!その子が手を伸ばして選んだその感性を大切にしてあげて
ほしいと思います。

 だからといって、名作を否定するつもりはありませんよ。
いいものはいい、と思いますから。

                   
★選書について

(1)大きさがあり後の子どもたちからも絵がよく見えること。
   また本は小さくても絵がはっきりしていてわかりやすいもの
   ならOK。

(2)絵と分の割合がちょうどよいもの。文章量が多すぎるものは
   避けたほうが無難。

(3)お話の進み具合と絵の場面があっていること。

(4)お話に起承転結があること。そして結末は「よかったね」
   でおわること。

(5)聞き手にとって楽しめる本であること。子供の目線で選び、
   大人の視点で選ばないこと。 
 
 ★読み方について 

(1)絵本の世界を子どもたちに正確に伝える。
  ・落ち着いた声ではっきりと、丁寧に読む。
  ・大げさなせりふまわしや、声色を使わない。
   身振り手振りもいらない。
  ・ページを繰った瞬間は文章を読まずに、聞き手が絵を見て
   ストーリーを予測したり理解したりする時間をもつ。

(2)安定したもち方をする。
(3)読む人の手や体で絵を隠さない。ページを手前から向こうへ
   送る感じ。
   左開きの本は右手で、右開きの本は左手で持つ。
(4)ページを繰るのもお話のうち。ゆっくりした場面と緊張感の
   ある場面を使い分ける。
(5)表紙を見せて、はっきりと題名をいう。
(6)最後に本を閉じるまで、物語の気分を保つ。読み終わったら
   裏表紙まで見せて、最後にもう一度表紙を見せて、題名を 
   言って終る。
(7)絵と分の調整をする。絵と文章が合わないときは、
   合うように調整して読む。

 
★練習の仕方

(1)本番同様に絵本を持って声に出して練習する。
(2)絵本の絵を正面から見て、子供の目線で絵本を感じてみる。
(3)鏡の前でもち方、ページの繰り方、絵本や体を揺らす癖が
   ないかなどチェックする。
(4)事前にプログラムを準備して、リハーサルを行う。
(5)もちやすくするために本に開き癖をつける。

 
★プログラムの組み方

(1)物語(創作)・昔話・科学絵本など、異なる分野と内容の本を
   バランスよく組み合わせる。
(2)聞きなれた子も、そうでない子も楽しめるような内容にする。
(3)プログラムの始めは、誰にでもわかりやすい内容を選び、
   聞き手の反応を図る。
(4)わらべうたや手遊びを加えてもいいが、盛り上がり過ぎない
   ようにする。
(5)時間は10分〜30分程度。子供が聞きなれないときは短
   くする。


いじょう、基本的なルールはこんな感じです。あとはひたすら
絵本を好きになって練習することが大切です。
こうして絵本の魅力をたくさん浴びて育った子どもたちは、きっと
自分で本を選びこれからの長い人生で、よりよい読書生活を
たのしめる人になるでしょう。

参考までに、読み聞かせに向くといわれている代表的なものを
ちょっとだけご紹介しますが、図書館などで尋ねれば「読み聞かせ
リスト」のような一覧表をすぐにいただけると思います。
・・・図書館が選んだから絶対にいい、かどうかは別ですが。

 ☆おかあさんのたんじょう日 
  ふらっく文・絵/光吉夏弥訳/岩波書店
  「おかあさんだいすき」より 

 ☆三びきのやぎのがらがらどん
  北欧民謡/ブラウン絵/瀬田貞二/福音館書店

 ☆だいくとおにろく
  松井直再話/赤羽末吉絵/福音館書店

 ☆ティッチ
  ハッチンス文・絵/石井桃子訳/福音館書店

 ☆どろんこハリー
  ジオン文/グレアム絵/渡辺茂男訳/福音館書店

        
 などなど・・・あげたらきりがなくなるので、本当に代表的な
ものを少しだけです。

 こどもたちと本の感想を述べ合ったり、好きな本を薦めあったり
することはホントにしあわせな時間ですよ。どうかみなさんも、
静かなゆったりとした読書の時間を家族でお楽しみくださいね。

 そして世界中の子どもたちが、よい本に出会い、そこからたくさん
の豊かな気持ちを学び、そして自分自身の人生の輝きに変えていく
力が育ちますように。本を手にすることができないような状況に
生きる子どもたちが、一刻も早くいなくなり、誰でも好きなときに
好きなお話の世界にいける、そんな自由な読書生活があるしあわせ
を満喫できますように・・・・・。
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